家で抹茶を飲む ~おうち抹茶のすゝめ② 【レシピ編】

前回は最低限必要なものをご紹介しました。
今日は実際に抹茶を点てるレシピです。
お湯を入れて茶筅を振るだけと言ってしまえばそれまでですが、
ちょっとしたポイントを意識するだけで
出来上がるお抹茶の旨味がグッと深まります。
注意:今から紹介するやり方は「家で美味しく抹茶を楽しむ」ことにフォーカスを当てており、お点前の所作は取り上げておりません。
おうち抹茶のレシピ
0.準備するものと、事前準備
準備するもの:お抹茶の粉・お茶碗・茶筅・お湯・茶こし・
(必要に応じて)計量カップ
まずはお湯を沸かしておきます。
お湯の温度は80~85度くらいにするとおいしいお抹茶ができあがります。
竹製の茶筅でお茶を点てる場合は、茶筅の穂先(お湯につける部分)を濡らしておきます。水を入れたコップに数分入れておけば充分です。
なぜこの工程をいれるかというと、
乾いた状態で抹茶を点てると穂先が折れやすくなってしまうからです。
先に濡らしておくことで穂先がしなやかになり、
穂先が折れるリスクが減って茶筅が長持ちします。
1.お茶碗を温める
お湯が沸いたら、お茶碗の3分の1くらいまでお湯を注ぎます。
両手でお茶碗をもって、時計回りにゆっくり回しながらお湯をお茶碗全体に行き渡らせて温めましょう。
お茶碗を温めておくと点てた抹茶が冷めにくくなって
最後まで美味しく楽しむことができます。
2.お湯を捨てて、お茶碗を清める
温めたお湯は捨てて、お茶碗に残った水分をふき取ります。
キッチンペーパーでサッとふき取ってOKです。
水分が残ったまま抹茶の粉を入れると粉がダマになってお湯に上手く溶けないことがあります。
3.抹茶の粉をお茶碗に入れる
量の目安は小さじすり切り1杯です。
(茶道具の茶杓をお持ちの方は山盛り2杯)
抹茶の粉はすぐダマになりやすいので、
茶漉しを通して抹茶の粉を細かくしながらお茶碗に入れると良いですよ。
(参考)こういう形の茶漉しだとお茶碗に乗せた状態で抹茶の粉を入れることができるのでとても楽です。
4.お湯を注ぐ
一般的にお湯の量は70mlと言われています。
計量カップで測ってからお茶碗に注いでも良いし、
目分量で挑戦してもOKです。
抹茶茶碗だと何となく目安の線があったりするのですが、
ご飯茶碗やカフェオレボウルで代用する場合は計量カップを使うと安心です。
注ぐ際は抹茶の粉の上ではなく、お茶碗の側面に当てるように静かに注ぐとお抹茶の粉がお茶碗の中で飛び散ることがなく綺麗です。
ここからはスピード勝負。お湯を注いだらすぐに茶筅を持ちましょう!
5.抹茶を点てる
茶筅を使って抹茶を点てていきます。
茶筅が傷まないように、
茶筅の先をお茶碗の底につけないように注意します。
最初はしっかりと茶筅を数字の1を書くように振っていきます。
お湯が「シャカシャカシャカ…」と音を立てるくらいしっかり振ります。
抹茶の粉とお湯をしっかり混ぜ合わせるつもりで茶筅を振りましょう。
混ざってきたなと思ったら、少し振るスピードを緩めます。
茶筅を少し浮かせて、水面近くを優しく撫でるように数回振ってから最後に茶筅で平仮名の「の」をかいてお茶碗から茶筅を抜きます。
6.完成!お抹茶は出来立てが一番おいしいです。
早速いただいてみましょう。
お茶菓子がある方はお茶菓子→お抹茶の順で召し上がると
お茶菓子の甘味で抹茶の苦みが中和されて飲みやすいです。
家で抹茶を楽しむ「おうち茶会」。
慣れてきたら色んな楽しみ方があります
使うお茶碗はどれにするか
お抹茶の粉を変えてみたり
毎度抹茶に合わせてお茶菓子を準備するのも楽しいです。
自分のためにお茶菓子を用意して
一杯の抹茶を点てていただく。
とても贅沢な”ご自愛時間”を楽しんでみてくださいね。